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【リレーコラム021】よい睡眠、わるい睡眠
ある日銀行から、「あなたの貯金の3分の1は、引き出せません」という通知があったらショックだろう。「お金」と並ぶ、もうひとつの大切な資産である「時間」の3分の1は、「引き出せない」。人生のうちの3分の1は寝ていて、意識ある形では利用できないからである。このように人生の大きな部分を占める睡眠について、私達は普段あまり考えない。

それでは、睡眠は重要ではないかというと、そうではない。最近問題になっている鬱病も、そのほとんどは不眠症状を伴っている。眠れないということほど、苦しいことはないのだ。

寝る前に多くの水分を摂るとなかなか寝付けない。しかも膀胱が圧迫されるせいで、眠りも浅くなる。寝ているときは消化力も落ちるので、睡眠前の2時間ぐらいは飲み食いしないほうが良さそうだ。理由はわからないが、排尿欲求が高く膀胱が圧迫されているときは、怒る夢を見ることが多い。怒りを制御する神経と膀胱の周辺圧迫とは、何か関係があるのかもしれない。

適度なアルコール摂取が睡眠を誘導することはよく知られている。しかし「適度の」というところが難しい。私の場合は飲みすぎると、眠りに入るときはいいのだが、起きるときにスパッと目覚めてしまい、かえって気持ちが悪い。アナログ的にじわじわと意識が回復していく方が、さわやかな気分になれる。従って、睡眠導入のためにアルコールを使うことはしない。

パートナーがいれば、セックスは睡眠導入の手段としては優れている。最も効果のある拷問は、睡眠を遮断することだ、と言われているように、人間にとって睡眠は欠かすことができない。これはおそらく脳の進化により、起きている間に入力された大量の情報を、睡眠中に整理しないと、脳内で収拾がつかなくなってしまうからだろう。セックスは本来の生殖という役割から、睡眠を介して、脳のリセットスイッチとしての役割をもつようになったのではないか。人間のセックス行動は、知能と並行して進化してきたに違いない。そう考えると、なぜ人が他の動物と異なり、24時間365日セックスができて、しかも隠れてセックスをするようになったかが説明できる。本来の生殖だけが目的ならば、そのような必要はないのだから。

(NextStepプレゼン道場スタッフ 遠田均 2006年3月13日記)
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by NextStep_Tokyo | 2006-03-13 10:26
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